頭と心

「人は死ぬもんだ」って、痛感したのは早かった。


小学校1年生の時だったかな。
やっくんていう病気の男の子が居て、やっくんは自分で起きる事も喋る事も出来なくて、ずーってずっと寝たきりの男の子やった。


ある日クッキーか何か食べた後で、ちょっと戻してしまったんやけど、寝たきりやからそれが喉に詰まってしまって…
ウチはけっこう近くで見てたんやけど、何が起きたか全然わからんくって、


気づいたら次の日お通夜やった。
ウチはやっくんがいなくなったってハッキリと分かって、
寂しく悲しくててわんわん泣いた。